ごあいさつ
晩秋の候、東京大学鉄道研究会のホームページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
当会では、五月祭・駒場祭という二つの東京大学の学園祭において、毎回テーマを決め会員が研究の成果を発表する機関誌『簡易線』を発行しております。今ご覧いただいておりますのが各記事の全文でございます。
今回のテーマは「節目」です。今回の駒場祭は3年ぶりにキャンパス内に来場者の皆さんをお招きできる節目の回となりましたが、今年は鉄道に関してはこれ以上に大きな「節目」の年となっております。1872年10月14日に日本初の鉄道が新橋ー横浜間で開通してから150年、1982年の東北新幹線・上越新幹線大宮開業から40年、1912年の西武鉄道の前身、武蔵野鉄道創立から110周年、1922年の東急の前身、目黒蒲田鉄道設立から100年など、記念すべき「節目」が目白押しです。一方で、コロナ禍をきっかけとして各路線の赤字がクローズアップされるなど、日本の鉄道は大きな岐路に差し掛かっており、後世から見た場合、今年が「節目」となる可能性がある事象も多数見られます。また、路線同士の「節目」となる駅も、日々変化を続けており、車両の観点からも「節目」と言えるようなエポックメイキングな車両が、のちの車両に影響を与える場合もございます。
このように、「節目」という言葉から連想される多様な事象を、鉄道車両や路線の他にも鉄道に関する様々な視点から調査、考察しましたので、ぜひご覧ください。
それでは皆様、『簡易線』をどうぞお楽しみください。
令和4年11月18日
東京大学鉄道研究会
駒場支部長