発表基調 鉄道と「道」
2018年度入学 近ナラ
鉄道と道は密接な関係を持っている。東海道本線や山陽本線は東海道・中山道・山陽道をベースにルートが策定された。古代からの道から江戸時代の街道に至るまで鉄道路線敷設の背景にはこれまでの歴史の積み重なりがある。これを歴史の重層性と呼びたい。このような重層性を明らかにすること、このような背景を持つ路線の現状について明らかにすることを意図した。例えばかつては石炭輸送で栄えた筑豊本線も今は福岡市・北九州市のベッドタウンへの通勤路線に変貌し、福北ゆたか線の愛称が与えられている。
公共交通空白地帯への道の開設という面で鉄道が敷設された面もあるだろう。だいたい道路未整備と言う理由でなかなか廃止されなかった路線など調べれば興味は尽きない。
道が含まれるといえば北海道も挙げられるだろう。先人たちの耐えざる努力で開拓が実施され、道が築かれてきた。特に鉄道の中では石北本線の建設秘話については多くの鉄道ファンが涙したことだろう。
鉄道という公共交通機関で北海道から鹿児島県まで道が繋がり、多くの人々が周遊することができるようになった。特に我々のような若者である。現在でも青春18きっぷが全国で使える。
駅名に道が含まれる駅・路線についても調べてみると面白いと思う。
以上のような道の特性を考慮し、様々な内容で記事が書けることと思う。各論については会員の想像力と個性に委ねることとする。